構成文化財

02 福王寺

福王寺の石造物群 画像ダウンロード
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境内でひと際目を引く石造十三重塔(島根県指定文化財)は、鎌倉時代のものです。
このほか境内にある石造物群も、日本海交易によってもたらされたものだと言われています。

花崗岩の五輪塔は兵庫県の御影石製の可能性があり、宝篋印塔は福井県の石が使われるなど、広く交易を行なっていたことが分かります。
かつて交易には、専門知識を持つ僧侶が携わっていたとされ、福王寺もそのような役割を担っていたのではないかと考えられています。
発掘調査から中世の中須の港町は、福王寺の境内地付近から広がっていったと考えられています。

住所 島根県益田市中須町182 MAP